起業に年齢は関係あるのか|潰した俺が見た45歳という数字

起業に年齢は関係あるのか。高成長した起業家の平均年齢は45歳というデータを調べた記事のサムネイル

どうも〜さとあつです😄

この前、自分が会社を潰した理由を全部並べて書きました。書きながら、ずっと頭にあった言葉があります。

若いうちは、元気と勢いで何とかなった

これ、本気でそう思っていました。

金持ちになりたかった。何とかしたかった。勉強は苦手だったので、動く量とスピードで押し切るしかなかった。実際それで、若いうちはある程度なんとかなったんですよ。

で、その武器が今はもう無い。だから後悔している。もう仕方ないから、これからはうまくいく確率を上げることに集中するしかない。そう思っていました。

ところが調べたら、この前提がひっくり返りました。

起業に年齢は関係あるのか、データを見てみた

アメリカに、めちゃくちゃ規模の大きい研究があります。

MITとアメリカ国勢調査局などの研究チームが、実際に立ち上がった会社を全部さらった調査です。そこからいちばん成長した上位0.1%だけを取り出して、その創業者の年齢を調べています。

結果です。

45.0
いちばん伸びた会社の
創業者の平均年齢
約2
50歳の創業者は30歳より
大成功する確率が高い

もう一回書きます。いちばん伸びた会社を作った人たちの平均年齢は、45歳でした。

しかも50歳の創業者は、30歳の創業者に比べて、飛び抜けた成功をする確率が約2倍あります。

この研究、はっきりこう書いています。若さが成功の鍵だという通説を、強く否定すると。

俺がずっと信じていた前提が、正面から否定されていました。

じゃあ、若さは何だったのか

ここで考えました。若い頃に何とかなったのは、事実です。あれは嘘じゃない。

じゃああれは何だったのか。

たぶん実力ではなく、回復にかけられる時間だったんだと思います。

若い頃失敗しても、やり直す時間がたっぷりあるだから大きく賭けても、致命傷になりにくい
やり直す時間が減っている同じ賭け方をすると、一発で終わる

賭け方は変わっていないのに、同じ失敗の重さが変わる。これが年齢の正体でした。

つまり若さは能力ではなく、失敗を吸収するクッションだったんですよ。クッションが厚いうちは、雑に賭けても死ななかった。

勢いで何とかなったのではなく、勢いで死ななかっただけ。

これに気づいたとき、正直ちょっとへこみました。でも同時に、45歳の話がすっと入ってきました。

クッションが薄くなったぶん、賭け方を変えろということなので。

起業家の年齢と経験の関係を示した図解。若い木と、年輪の詰まった太い木を並べた絵
研究が示しているのは、年齢そのものではなく、そこに積まれたものでした

なぜ45歳が強いのか

研究がはっきり理由として挙げているのは、1つです。

その業界の経験があること。

年齢そのものが効いているのではなく、年齢と一緒に積み上がったものが効いている。だから同じ45歳でも、まったく知らない業界に飛び込んだ人には効きません。

ここは自分の実感とも合います。若い頃の俺が持っていたのは、動く量とスピードだけでした。誰に何を言えば話が進むのか、この見積もりは高いのか安いのか、この客は本気なのか。そういう判断は、全部あとから身についたものです。

若さは、判断の材料が無い状態で走れる強さでした。強さではあるんですけど、走る向きを決める材料は持っていなかったわけです。

2回目の起業の成功率も調べた

年齢の次に気になったのが、これです。一度潰した人間の2回目は、どうなるのか。

ここも数字がありました。

その人の状況次の起業がうまくいく確率
はじめての起業18%
1回目が失敗だった人の2回目20%
1回目が成功だった人の2回目30%

アメリカの研究データ。回数を重ねると3回目28%、4回目以降22%と、だんだん下がります。

ここで注目したのは、真ん中の行です。

失敗した人の2回目は、はじめての人より上だった。

差は2ポイントしかありません。劇的でもなんでもない。

ただ下ではなかったんですよ。失敗という結果でも、経験は次に持ち越されている。研究のほうもそう書いていました。

正直、ここが今回いちばん救われたところです。過去に戻ってやり直したいと本気で思っているので。

業界を変えないほうが、50%成績が良い

もう一つ、刺さった数字があります。

同じ業界で繰り返す人は、業界を変える人より50%成績が良い

そしてさっきの45歳の研究にも、同じことが書いてありました。その業界の経験があることが、成功率を大きく押し上げると。

これ、自分の失敗と完全に裏返しです。

俺が会社を潰したときの最後の一手は、物販とコンサルが落ちたあと、まったく別の法人向けの事業を始めたことでした。客も商品も同時に変えた。経営の教科書でいちばんリスクが高いとされている場所に、自分から入っていったわけです。

逆にいうと、答えは前から出ていました。

自分が27年やってきた場所で、もう一度やればよかった

営業に戻ったのは、たまたま正しかった

今、俺がやっているのは営業まわりの仕事です。19歳の電話帳の時代から27年やってきた場所に戻っています。

正直に書くと、データを見て選んだわけじゃないです。それしかできることが無かった、というのが本当のところでした。

でも調べてみたら、それが数字の上ではいちばん確率の高い選び方でした。

  • 年齢は不利ではない。むしろ伸びた会社の平均は45歳
  • 一度失敗した人の2回目は、はじめての人より上
  • そしていちばん効くのが、同じ業界でやること

3つとも当てはまっていました。狙ったわけではないので、威張れる話ではないです。ただ、もう手遅れだと思っていたのは思い込みだったとは言えます。

ただし、5回に1回です

ここで気持ちよく終わると、また同じことをやります。なので正直に書いておきます。

1回目に失敗した人の2回目の成功率は、20%です。

5回に1回。裏を返せば5回に4回はまた失敗するということです。年齢が有利だろうが、業界が同じだろうが、そこは変わりません。

しかも日本のデータでは、起業して5年後に残っている会社が80%ほどあります。意外と生き残るんですよ。つまり潰れるのは少数派で、俺はその少数派に入ったわけです。

年齢のせいでも、時代のせいでもなかった。この事実は動きません。

確率を上げるとは、何をすることなのか

じゃあ具体的に何をするのか。今の答えはこれです。

  • 知らない場所に行かない。27年やってきた営業から動かない
  • 固定費を上げない。毎月かわりに賭け続ける装置を置かない
  • 1回の賭けを、負けても死なない大きさに抑える
  • 全部数える。気分で判断する余地を減らす

4つ目が肝だと思っています。何件送れば母数として足りるのかを先に決めておく。そうすれば、うまくいっている気がするという気分に判断を引っぱられません。そろそろダメかもしれないという不安にも同じです。

若い頃の俺は、この4つを1個もやっていませんでした。それでも死ななかったのは、クッションが厚かったからです。

今はクッションが薄い。だから賭け方のほうを変えるしかない。

元気と勢いは、まだ残っています。ただそれは、もう武器じゃなくて燃料です。どっちへ向かって燃やすかは、こっちで決めないといけません。

遅くはなかった。ただ、やり方は変えないといけない

これが、潰してから数年たって出した結論です。

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