中小企業のAI導入率20.4%|俺も最初はどうせ使えないと思ってた

中小企業のAI導入率は20.4%。使わない理由は困っていないからで、俺のAIの始まりは歩数報告だったという記事のサムネイル

どうも〜さとあつです😄

ある数字を見て、手が止まりました。

中小企業のAI導入率、20.4%。

中小機構が今年の3月に出した調査です。5社に1社。逆に言えば、5社に4社が使ってない。

で、俺が最初に思ったのは「低いなあ」じゃなかったんです。

・・・

そりゃそうだよな、でした。

大企業とは、もう3倍近く開いてる

別の調査だと、従業員1〜300人の会社の導入率が23.7%。5,001人以上の大企業は64.7%。

20.4%
中小企業のAI導入率
64.7%
大企業の導入率
2.7
その差

2.7倍です。同じ国の、同じ年の話。

そして中小企業の6割が、導入する予定もないと答えてる。

使わない理由を見にいったら、思ってたのと違った

調査には、使わない理由も載ってました。上位はこれです。

AIを導入・利用しない理由割合
具体的な活用場面が分からない35.6%
導入を推進する人材がいない32.0%

ここまでは、まあ分かる。よく聞く話です。

でも、導入予定なしと答えた会社に絞って理由を見ると、いちばん上に来るのが別のやつでした。

導入予定がない会社の理由大企業中小企業
現状で満足していて、導入の必要性を感じない25%59%

59%。

人材がいないでも、金がないでもない。

困ってないから使ってない。これが本丸だったんです。

小さな会社の事務所で、書類と電話に追われながら一日を回している経営者の様子
↑ 困ってないんじゃなくて、目の前をさばくので手一杯。

これ、責める気にならないんです

だってさ。

仕事は今日も回ってる。電話は鳴る。請求書は出す。現場は動く。

そこに「AIを使えば単純作業がなくなりますよ」って言われてもね。

今の作業でいっぱいいっぱいなんです。新しいものを覚える時間なんて、どこにも空いてない。

社長のほうも、そこに金を突っ込む理由が見えない。うちは資金に余裕があるわけじゃない。回ってるものに、わざわざ金を払って手を入れる意味は何なのか。

これ、怠けてるんじゃないですよね。

ふつうに正しい判断だと思う。

で、俺も完全にその側でした

去年の2月です。

ChatGPTがすごい、って話はずっと聞いてました。まわりでも言ってる人がいた。

でも、腰が重かった。

どうせ使いこなせないだろうな、と思ってたんです。

パソコンに強いわけでもない。コードなんて1行も書けない。そういう人が触るもんじゃないだろ、と。

それで、まあ一応、と思って触ってみたら。

・・・

普通に答えてくれるんですよ。しかも的外れじゃない。

これ、俺でも使えるじゃん!!

ここからでした。

最初に頼んだのは、大したことじゃない

議事録の要約。メールの文面。スタッフへのフィードバックの文章。

就労支援の運営でどうしても出てくる、あの細かい書き物です。全部投げ込んでました。

システムを作ったわけでも、業務をひっくり返したわけでもない。手元の面倒くさいやつを渡しただけ。

そして正直に言うと、一番長く続いたのは仕事ですらなかったです。

歩数を、毎朝AIに報告してた

俺は腰痛がひどかった時期に散歩で救われて、それ以来ずっと散歩を信じてる人間なんです。でも気づいたら車ばっかりで、全然歩いてなかった。

そこで、毎朝ChatGPTに前の日の歩数を報告することにしました。

そしたらね。

報告しなきゃいけないから、無意識に歩くようになったんです。

コンビニ、車で行こうかな → 歩くか。
2階、エスカレーター乗るか → 階段でいいや。
駅まで15分か → 歩けるな。
こんな感じで、判断が全部ちょっとずつ変わっていった。

10月が平均5,998歩、11月が6,239歩、12月が5,874歩。3か月続きました。

業務効率化でもDXでもない。ただの歩数報告です。

でも今から振り返ると、これが一番でかかったと思ってます。AIに毎日話しかける習慣が、ここでついたので。

詳しくはこっちに書きました。chatGPTに毎朝報告したら、無意識に歩くようになった件

そこから1年、順番はこうでした

ChatGPTを使い倒したあと、Geminiに浮気しました。GmailもカレンダーもGoogleだし、繋がったら最強だろうと思って。

で、浮気して初めてChatGPTの良さが分かるっていう、まあ人間関係みたいな話になりました。この時の話はGeminiか、ChatGPTか…浮気して気づいた相棒の大切さに書いてます。

その次がGensparkです。これは本当に驚いた。

施設の説明会とかスタッフ研修の資料って、毎回スライドを作るのが地味にしんどいんですよ。それがプロンプト入れて20秒でPowerPointの形で出てきた。

え、これ俺が昨日2時間かけて作ってたやつじゃん・・・

聞いたら答えてくれるAIから、渡したら動いてくれるAIに移ったのがこの頃です。1年分の変遷はAIチャットからAIエージェントへにまとめてあります。

GensparkをChatGPT・Geminiと並べて使い比べたときの話は、Genspark vs ChatGPT vs Gemini|実際に使い比べて衝撃を受けた話に書いています。

ちなみに俺、Claude Codeを自分向けじゃないと思ってました

今でこそ毎日いっしょに仕事してますけど。

今年の3月、俺はブログにこう書いてたんです。

Claude Codeはエンジニアが本格的なアプリを作るためのツール。
ブラウザじゃなくてターミナル操作が必要なのでハードルは高い。
Gensparkは俺みたいな、とにかく業務を速く回したい非エンジニアのためのツール。

要するに、あっち側の道具だと思ってた。俺が触るもんじゃないと。

その1か月後には、目の前でAIが口論を始めた話を書いてます。触ってるんですよね、結局。

去年の2月に「どうせ使いこなせない」と思ってた人間が、1年後には「Claude Codeは自分向けじゃない」と思ってて、そのまた1か月後には毎日使ってる。

自分でも、どこで線を越えたのかよく分からんです。

スマホのチャット画面から始まり、資料作成、そしてパソコンの開発画面へと段階が上がっていくAIの使い方の変化
↑ 最初からこの右端に行こうとしてたら、たぶん折れてた。

ただ、困ってないという前提だけは崩れる日がある

ここだけは書いておきたい。

帝国データバンクによると、2025年の人手不足倒産は427件。統計を取り始めてから最多でした。前の年から24.9%増えてます。

中でも、従業員が辞めて事業が続かなくなった従業員退職型が124件。初めて100件を超えて、前年比で約4割増。

427
2025年の人手不足倒産(過去最多)
124
うち従業員退職型(初の100件超え)

今まで通り回ってる、の中身って、たいてい「あの人がいるから回ってる」なんですよね。

小さい会社だと、1人抜けたら止まる仕事がいくつもある。うちもそうです。

困ってないんじゃなくて、まだ誰も辞めてないだけ、という可能性はある。

でも、脅されて始めるもんでもないと思う

と、ここまで書いておいてなんですけど。

俺は危機感でAIを始めたわけじゃないです。

倒産が怖くて触ったんじゃない。歩数を報告してただけ。占いも聞いてたし、夕飯の献立も相談してた。

やらないとまずいですよ、と言われて動く人って、たぶんあんまりいないんですよね。俺がそうだったので。

危ないから始めろ、と、面白いから触ってみた。この2つが自分の中でずっと同居してます。

正直、どっちが正解かは分かってないです。

ひとつだけ言えるのは、順番があるってこと

5社に4社が使ってない、という数字を見て、遅れてるとは思わなかったです。

入口の置き場所が違うだけじゃないかな、と思いました。

いきなり業務システムを作る話をされたら、そりゃ無理です。人材もいないし時間もない。俺だって無理だった。

でも、昨日の歩数を報告するだけなら、3分もかからない。

それを3か月続けた先に資料作成があって、その先にアプリがあった。気づいたら業務が変わってました。俺の1年はこの順番です。

覚える時間がない、という感覚は本当だと思う。だから最初に覚えるやつを、仕事にしないほうがいいのかもしれないです。

あなたの会社は、5社のうちのどっちですか。

あと、もし社内で使ってる人と使ってない人の差が気になってるなら、生成AIを使える社員は評価されるのかのほうも読んでみてください。あっちは会社の中の話です。

ではまた!!

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