生成AIを使える社員は評価されるのか|格差はもう数字に出てた

生成AIを使える社員は評価されるのか。日本企業の一次調査データを調べたら、社内の格差はもう数字に出はじめていたという記事のサムネイル

どうも〜さとあつです😄

8月に、AIの講座をやります。全4回。

で、募集の文章を書こうとして手が止まりました。集まってくれた人に、俺は何を約束するんだろう、と。AIに詳しくなれます、では弱い。詳しくなって、その先どうなるのか。そこが自分の中でぼんやりしてた。

だから調べました。いま日本の会社でAIがどう扱われてるのか、統計を片っ端から。

そしたら、思ってたのとぜんぜん違ったんです。

みんな使い始めてはいる。でも中身が浅い

まず総務省の情報通信白書。今年の7月24日に出たばかりのやつです。

個人の生成AI利用率が58.8%。去年は26.7%だったので、1年で倍以上になってます。数字だけ見ると、もうみんな使ってるように見える。

でも中身を開けると、こう。

55.0%
テキスト生成
16.3%
画像・動画
6.5%
音声

文章まわりだけなんです。文章を書かせる、要約させる。そこで止まってる人がほとんど。

使い始めたのと、使いこなしてるのは違う。この差がそのまま次の話につながります。

同じ職場で、AIを使いこなして余裕がある人と、手作業の書類に埋もれている人の差を表した図解
↑ 同じ会社の、同じ部署で、これが起きはじめてる。

企業がいま困ってるのは、事故じゃなかった

帝国データバンクが今年3月に1万312社に聞いた調査があります。生成AIを入れて悪影響やトラブルはあったか、という質問。

俺は情報漏洩がトップだと思ってました。ニュースでよく見るので。

違いました。

生成AIを入れて起きた悪影響割合
使いこなせる社員と使いこなせない社員で、能力や成果の格差が拡大した18.8%
仕事への意欲低下4.0%
若手育成の課題2.2%
誤りによるトラブル1.3%
情報漏洩0.7%

情報漏洩は0.7%。誤りによるトラブルも1.3%。事故はほとんど起きてない。

いちばん多かったのが、社員のあいだで差が開いたこと。18.8%です。

別の調査でも同じ話が出てきます。生成AIを導入した企業の管理職1,008人に聞いたら、7割超が、社員のスキル差で業務に支障が出てると答えてる。

会社から見れば、これは頭が痛い話です。でも、ひとりの社員から見ると意味が逆になる。差が開いてるってことは、そこに立てば見つけてもらえるってことなんよ。

使いこなせてない筆頭が、評価する側だった

ここがいちばん驚いたところ。

同じ調査で、社内で生成AIを使いこなせてないのは誰か、と聞いてます。順位がこれ。

使いこなせていない層割合
課長・リーダー職29.3%
経営層26.8%
一般職25.6%

トップが課長・リーダー職。部下を評価する側の人たちです。その次が経営層。

もう遅いんじゃないか、と思ってる人がいるかもしれない。データはむしろ逆を言ってます。まだ誰も追いつけてない。

しかも、同じ管理職の約9割が、AIへの投資を増やすことに前向きだと答えてる。定着しない理由の上位には、活用アイデアが足りない、が26.0%で入ってます。

予算は出る。使い道を描ける人がいない。

これが、いまの日本の会社の平均的な姿です。

会議室で管理職たちがAIの画面を前に困っている中、一人の社員が手を挙げて説明し、周囲が感心している様子の図解
↑ 上司が困ってる領域で動ける人は、絶対に目に入る。

やってる会社は、ちゃんと結果を出してる

使えてない話ばかりでもないです。

名刺管理のSansanが、人事部門が旗を振って全社にAIを行き渡らせてます。エンジニアだけじゃなく、全職種。

99%
社員の活用率
82%がほぼ毎日
98%
仕事の質が
上がったと回答
17.8時間
営業1人あたり
月の削減時間

3か月でここまで持っていってます。営業の商談準備が、ひとり月17.8時間ぶん減った。71%が1日30分以上の時短を実感してる。

効果そのものは、もっと広い範囲で確認されてます。生成AIを活用してる企業の86.7%が、業務に効果があったと答えてる。効果がないと答えた会社は、たったの1%くらい。

やれば効くんです。やってないだけで。

国も、評価の物差しを作りにきてる

これ、個人の気合いの話じゃなくなってきてます。

経済産業省とIPAが、今年4月にデジタルスキル標準のバージョン2.0を出しました。AIトランスフォーメーションの進展を受けて、データを扱う人材の枠を新しく作ってます。政府はデジタル人材を2026年度までに230万人育てる目標も掲げてる。

厚生労働省の人材開発支援助成金には、AI研修の費用に使えるリスキリングのコースがあります。令和8年度までの時限措置です。

G検定みたいなAI資格を、管理職候補の要件に入れはじめた会社も出てきてます。

つまりAIが使えるかどうかは、趣味や気合いの領域から会社が測る対象へ動いてる。

で、俺が思ったこと

ここまで調べて、講座で何を約束するかが決まりました。

AIに詳しい人になっても、社内では何も変わらないです。ツールの名前を10個言えても、たぶん評価は1ミリも動かない。

変わるのは、こっちを持っていける人。

今まで3時間かかってたこの作業、仕組みにしたので15分で終わります。

前者は物知りで終わる。後者は必要とされる人になる。この差はでかい。

俺がやってるのは、AIに聞いて整理して、動くところまで持っていくことです。営業支援ツールのLeadQUESTは自分で設計して作って、実際に売ってます。就労支援施設と組んで、訓練評価の仕組みも作ってる。営業のリストを作る仕組みも、ブログの画像を作る仕組みも、全部そうやって手を動かして作りました(新規開拓を全自動にした話はこっち)。

あと、これは俺がAIを使うときにいちばん大事にしてることなんだけど、AIの言うことは半信半疑でいいです。というより、疑えない人はどこかで必ず事故る。俺も相棒の大丈夫ですを鵜呑みにして痛い目を見てます(サーバーに穴が開いてた話はこっち)。違和感とか、分からない言葉とか、そこを流さずに突っ込める人ほど伸びる。

それと、AIは放っておくと目先の話に引っ張られます。定期的に目的を言い直してやらないと、ぜんぜん違うところに走っていく(これも書きました)。この辺の扱い方は、たぶん独学だといちばん遠回りするところです。

8月に、4回でやります

知る → 使う → 作る → 仕事に持ち帰る。この順番で進みます。

回・日程やることこの回で
DAY 1
8月10日(月)13:00〜15:00
AIを仕事の相談相手にする。仕事の背景と目的をAIへ正しく伝えて、調査・情報整理・アイデア出しに使います。自分の業務で使える場面を見つけます何を聞けばいいか分からないを卒業する
DAY 2
8月12日(水)15:00〜17:00
文章・資料・企画をAIと作る。メール・案内文・企画・提案資料を、実際の仕事を題材にAIと一緒に完成まで進めます。自分専用の指示もつくります仕事の質とスピードを、自分で高められる
DAY 3
8月19日(水)9:30〜11:30
Claude Code・Codexで動くものを作る。話題のAIを知るだけで終わらせず、実際に動かします。言葉で指示してWebページやアンケート・申込みフォームを作ります専門知識がなくても、考えを動く形にできる
DAY 4
8月25日(火)10:00〜12:00
自分の仕事に必要なものを完成させる。AIへの指示・修正・改善を重ねて、自分の仕事で使える状態まで整えます。講座後も続けられる形にします使ってみたで終わらず、成果物を一つ持ち帰る

最終回には、自分の仕事で使えるものを一つ完成させます。作るものは全員同じではありません。参加者の仕事や目的に合わせて決めます。自己紹介サイト・サービス案内ページ・アンケートフォーム・社内案内ページ・提案資料・業務マニュアル・簡単な業務ツール・AI活用フローなど。

夏季集中 AI実務活用講座

ゴールは、AIに詳しくなることじゃないです。
自分の仕事を、自分で軽くできる人になること。そして会社に、うちにこういうことできる人がいたんだと気づかせること。
全4回・各回約2時間/Zoomによる少人数講座/プログラミング経験は不要
欠席してもアーカイブ視聴が可能。講座期間中から終了後1週間まで、LINEで質問できます
受講料 45,000円(税込49,500円)/申込締切 8月8日(土)

講座の詳細を見る

最後に

調べる前は、正直もう出遅れてるかもと思ってました。まわりはとっくにAIを使いこなしてて、いまさら講座なんて、と。

ぜんぜんそんなことなかったです。

みんな文章を書かせるところで止まってて、上司も経営層も手探りで、予算だけが用意されてる。ここに立てる人が、いまいちばん足りてない。

あなたの会社は、どうですか。AI、配られただけになってませんか。

今日も最後まで読んでくれて、ありがとうございました😄

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この記事で使ったデータの出典

総務省「情報通信白書」2026年版(2026年7月24日公表)/帝国データバンク「生成AIに関する企業の動向調査」2026年3月・有効回答1万312社/コーレ株式会社「企業の生成AI利用実態調査」2026年1月・生成AI導入企業の管理職1,008名/Sansan株式会社プレスリリース「社員の生成AI活用率99%を達成」/経済産業省・IPA「デジタルスキル標準」ver.2.0(2026年4月公表)/厚生労働省「人材開発支援助成金 事業展開等リスキリング支援コース」

ではまた!!

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