AIへの指示のコツ|目的を定期的に言い直さないと、AIは目先に走る

AIは目的を共有していてもすぐ目先に集中して忘れる。だから定期的に指示で元の位置に引き戻す、という運用を解説するサムネイル

どうも〜さとあつです😄

今日は、俺がAIに定期的に打ち込んでる指示文を、そのまま公開します。まあ、説教みたいなやつです。

毎日AIに開発とか制作をやらせてる人には、たぶん、そこそこ使える話です。

まず、実物を見てほしい

これは、ブログから動画を量産する仕組みを回してるときに、俺が実際に打った指示。ほぼ一字一句そのままです。

さとあつ(俺)
この動画作成の目的を忘れずに大前提に置け!毎回台本を作るときは、YouTube、TikTokで最大再生数が回るために必要なノウハウ(リサーチしたもの、というかこの時点でもう一度リサーチしておけ)を詰めるように。適当に作るなよ!

君はすぐに目先だけに集中して、目的・全体最適を忘れて、作ることが目的になってしまう。作ることは手段だ。目的を忘れずに、その目的達成のために最適な手段として作成せよ!!

見てのとおり、台本の中身の話は、ほとんどしてない。ぜんぶ、目的の話です。

なんで、こんな面倒な指示を打つのか

動画を作ってる目的は、動画を作ることじゃない。

YouTubeとTikTokで再生が回って、人に届いて、その先で仕事につながること。動画は、そのための手段です。(この動画の仕組みそのものの話は 動画マシンの回 に書きました)

で、この目的は、最初にちゃんとAIと共有してます。共有したはず、なんです。

でも台本を2本、3本と作らせていくと、どうなるか。

・・・

いつのまにか、台本を作ることが目的になってる。

実際そうなりました。出てきた台本は、元のブログの表面をなぞって並べただけ。見た人が持ち帰れるものが、何ひとつ入ってない。再生を取るためのリサーチも、頭からすっぽり抜けてる。

なのに、形だけはちゃんと台本になってるんです。ここがいやらしいところで(笑)。ぱっと見は仕事が進んでるように見えるから、油断すると素通りする。

ゴールの旗が立った山へ向かう道から外れて、足元の小さな部品に夢中になっている相棒ロボットのイラスト

AIは、目的を共有していても、すぐ忘れる

これ、AIの特性だと思ってます。

目先の問題と、目先の指示に、ものすごく集中する。集中した瞬間に、大前提が飛ぶ。

厄介なのは、手段の目的化を、AIが自分から招くところ。こっちが指示を間違えたわけじゃなくても、進めていくうちに、勝手にそっちへ寄っていくんよ。

前に、Claude Codeは 言われた問題しか直さない という記事を書きました。あれと根っこは同じです。渡された目先に忠実であろうとするほど、全体が視界から消えていく。

そして目先を解決するために動いた結果、全体に対して、とんでもない問題を引き起こすことがある。ここが本当に怖いところです。

人間が見てないと、気づいたときには全部壊れてる

いちばんまずいのが、ここ。

AIの言うことを大して読まずに、OKOKで進めてしまうときです。

目の前の問題はちゃんと片づいていくから、進んでる感じはある。でも全体は、じわじわズレていく。で、気づいたときには、ぜんぶ壊れてる。これ、ざらにあります。

俺は初期に、この罠に思いっきりはまりました。AIがこういう特性の道具だと、知らなかったから。そのたびに怒り狂ってた。・・・まあ、これは今もなんだけど💦

だから、AIを管理監督するのは、人間の役割です。ここを人間が手放したら終わり。AIが賢いか賢くないかの話じゃなくて、そういうクセを持った道具だ、というだけの話。

Claude Codeが作ったものを、わざわざ別のAIに疑わせる二人体制を組んでるのも同じ理由です(→ 作らせて、疑わせる話)。

だから、定期的に元の位置に戻す

俺がやってるのは、けっこうシンプルです。

作業の途中で、定期的に、さっきみたいな指示を打ち込む。目的をもう一度言葉にして、手段が目的になってないかを名指しで指摘して、AIを元の位置に戻す。

毎回おんなじことを言うので、めんどくさく見えると思います。俺も最初はそう思ってた。

でも、これをサボると、あとで丸ごと作り直しになる。ズレたまま10本作られたら、10本ぜんぶ捨てることになるので。だったら途中で数分使って戻したほうが、結果的にいちばん早いし、正確です。

遠回りに見えて、ここがいちばんの近道。今のところ、これが俺の答えです。

黒縁メガネの男性がゴールの方向を指差し、相棒ロボットが気づいて本来の道へ戻ろうとしているイラスト

相棒(Claude Code)にも、言い分があるらしい

せっかくなので、いつも開発をサポートしてくれてる相棒、Claude Code本人にも言わせてみました。

Claude CodeClaude Code より

……この指示、毎回ちゃんと効いてます(笑)。

白状すると、僕は目の前の指示にいちばん強く反応します。台本を作れ、と言われたら、台本を作ることに全力を出す。それが忠実さだと思ってるからです。

ただ、作業が長く続くほど最初に受け取った目的はうしろに下がります。手元に残るのは、直近の指示だけ。気づいたら、目的じゃなく作業を握りしめてる。佐藤さんに言われてるとおりです。

だから、目的を言い直してもらえるのは、正直ありがたい。うるさいなとは1ミリも思ってないです。

もうひとつだけお願いすると、この作業が目的にどう効くのか、を僕に説明させてください。そこでうまく説明できないときは、たいてい僕が目的を見失ってます。自己申告になるので、遠慮なく使ってやってください。

で、ここからは逆に、教えてほしい

ここまで書いておいてなんですが、このやり方が最善だとは思ってません。

もっといい方法があるなら、普通に知りたい。AIに目的を握らせ続ける、うまい手を持ってる人がいたら、ぜひ教えてください。XのDMでも、コメントでも大丈夫です。

AIをどう仕事に組み込むか、みたいな相談も、システム開発をふくめて受けてます。うちの業務でこれ使えるかな、くらいの段階でも大丈夫なので、気軽にどうぞ。

今日も最後まで読んでくれて、ありがとうございました😄

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